アレルギー性鼻炎とは

アレルギー性鼻炎とは、アレルギー反応によって引き起こされる鼻の炎症で、くしゃみ、鼻水、鼻づまりがおこります。ハウスダスト、ダニ、カビ、ペットの毛などのアレルゲンが原因となる通年性アレルギー性鼻炎と、春のスギ・ヒノキ、夏のイネ科、秋のブタクサなどで起こる季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)があります。
アレルギー性鼻炎の治療
3本柱として、①薬物療法、②アレルゲン回避、③舌下免疫療法があります。
- ① 薬物療法
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くしゃみ・鼻水には抗ヒスタミン薬、鼻づまりにはロイコトリエン受容体拮抗薬、中等症以上ではステロイド点鼻薬が使われます。
- ② アレルゲン回避
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通年性アレルギー性鼻炎では、ハウスダスト、ダニが原因の場合、部屋や寝具の掃除機がけが有効です。花粉症に対してはマスクやメガネの着用、外に洗濯物を干さない、外出からの帰宅時花粉を払いおとすなどの注意が必要です。
- ③ 舌下免疫療法
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対症療法とは異なり、唯一根本的な治療となります。舌下に薬を入れて1分経過後飲み込み、免疫を獲得させ体質改善を図ります。通年性アレルギー性鼻炎の原因であるダニとスギ花粉症(治療前に特異的IgE検査)が対象になり、3〜5年継続する必要があります。症状が安定していれば、オンライン診療も可能です。
また、新たなアレルゲンに対する感作予防やダニに感作された気管支喘息、アトピー性皮膚炎に対する効果も期待されます。