呼気NO検査
呼気中に含まれる一酸化窒素の濃度(FeNO)を測定する装置(NIOX VERO)が入りました。FeNOは、気管支喘息の病態の中心でもある気道炎症(好酸球性炎症)の程度を客観的に評価することができます。吸入性ステロイド治療の導入や経過観察、さらに咳嗽が遷延する場合の診断にも役立ちます。一定の呼気流量で10秒間呼出して測定しますが、アニメーションを見ながら5〜6歳以上で測定できます。好酸球性炎症の程度は、小児では20ppb未満では低く、35ppb以上では高いと言えます。
呼気中に含まれる一酸化窒素の濃度(FeNO)を測定する装置(NIOX VERO)が入りました。FeNOは、気管支喘息の病態の中心でもある気道炎症(好酸球性炎症)の程度を客観的に評価することができます。吸入性ステロイド治療の導入や経過観察、さらに咳嗽が遷延する場合の診断にも役立ちます。一定の呼気流量で10秒間呼出して測定しますが、アニメーションを見ながら5〜6歳以上で測定できます。好酸球性炎症の程度は、小児では20ppb未満では低く、35ppb以上では高いと言えます。
平成23年3月に厚労省から「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」が出されました。富山市の保育所では平成24年10月よりこのガイドラインに沿って、食物アレルギー児への対応を行うことになりました。現在、29%の保育所で誤食の事故が起きており、その内10%はアナフィラキシーショックを引き起こす危険性があります。そこで安全で安心した保育所生活を送るために、完全除去食か、あるいは除去食の解除かのどちらかを選択してもらうことになりました。当クリニックでは外来で食物負荷試験を行い、目安として卵であれば1個、牛乳であれば100〜200ml飲める状態になった場合、保育所での除去食解除をしていただきます。その途中段階は家庭で安全な量の食品を摂取して経過観察します。ご不明な点がありましたら、アレルギー外来にてご相談ください。
梅雨も明けて、連日暑い日が続いております。今年は節電が勧められていることもあって、例年に比べて熱中症が増えています。熱中症は、①熱失神:皮膚血管の拡張によって血圧が低下し、脳血流が減少するためにおこり、めまい、失神、顔面蒼白をきたす、②熱疲労:脱水によって脱力感、めまい、頭痛、嘔吐などをきたす、③熱けいれん:大量に汗をかいたとき水分のみ補給すると塩分濃度が低下することによって筋肉に痙攣をおこす、④熱射病:体温の上昇によって中枢機能に異常をきたした意識障害(反応が鈍い、言動がおかしい、意識がない)をおこす、に分類されます。気温、湿度が高い時におこりやすく、数日かけて暑さに馴らしていくことも可能ですが、運動選手でない方は気温31℃以上では激しい運動は控え、35℃以上では運動を避けたほうが無難です。水分を十分に摂取し、同時に塩分も忘れずに取りましょう。症状のみられる時は、涼しい所で衣服をゆるめて休みましょう。意識障害がみられた場合は身体を冷やしながら急いで救急病院を受診して下さい。
富山県森林研究所によれば2月27日に海沿いのスギ林で開花が確認され、本格的な花粉シーズンに突入しました。今年の飛散は平年より1週間ほど遅れましたが、飛散量は非常に多くなると予測されています。3月中旬にピークを迎え、下旬まで多い日が続くと予想されています。治療と同時にマスクの着用、屋外での洗濯物や布団干しは控え、外出から戻られたときは衣服に着いた花粉を落としてから家に入るようにしましょう。
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