避難所を回って

3月23日から5泊6日で富山県医師会の災害医療チーム(JMAT)として福島県いわき市に行ってきました。避難所は帰宅された方もあり、当初170カ所から現在60カ所ほどになっていました。ご高齢の方が多いのですが、生後2-3か月の乳児もみられます。水道がでない場所がまだ多く、ガソリンも不足していて給油所には約3時間の車の列ができています。高血圧はじめ普段内服されている薬がなくなった方、長期にわたる避難所生活で風邪をひかれた方、感染性腸炎の方、便秘、花粉症の方などがみられました。マイクで体調の悪い方をお聞きしても手を挙げられず、巡回するとようやく症状を話される方があり、声掛けが大事だと思いました。いわき市は日本で2番目に面積の大きい市で、海岸線があり「浜通り」と呼ばれています。そこは津波で多くの家が流され、がれきの山ができていました。北の方は原発から30Km圏内に含まれ、そこから非難されておられる方もありました。富山に帰ってくるときにようやくコンビニや一部のスーパーマーケットの営業がはじまり、少しずつ普段の生活を取り戻しつつありますが、問題は原発が今後どうなるかにかかっていると思いました。いわき市役所の方、医師会の方と復興したいわき市での再会を約束して帰ってきました。                                                                                                                                                                  

Filed under: 東日本大震災 — admin 4:38 PM